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 第10回大会のご報告

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さわって体感! 対話があふれるデジタル教科書活用最前線
 これからを生きる子どもたちが,主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの学習活動の改善には,ICTの活用抜きには語れません。現在,多様なICT機器やコンテンツが教室に導入されてきていますが,意図を明確にもって使用していかないと,せっかくの環境も「宝のもちぐされ」になってしまいます。本ワークショップでは,実際に学習者用デジタル教科書を触って文字授業を体験いただくとともにキラリと光る国語デジタル教科書の活用のポイントについて考えていきました。

ワークショップの流れを紹介します。
1.学校現場を取り巻くICT環境と対話が生まれる学習者用デジタル教科書使用のポイント(中川先生)  
1.学校現場を取り巻くICT環境と対話が生まれる学習者用デジタル教科書使用のポイント(中川先生)
 国語科だけではなく,現在の情報化の流れや,授業の中でデジタル教科書や教材をどのように活用していくかなど,解説いただきました。
 その中で,学習者用デジタル教科書を,個別学習で使うだけでなく,ペアやグループで,資料を拡大したり書き込みしたりしながら議論したり,リーフレットなどの成果物を制作したり,それらをクラス全体で共有したり,グループ間で意見の根拠になるデータを送りあったりすることで,対話が生まれる事例をご紹介いただきました。
2.中学校版学習者用国語デジタル教科書を使った模擬授業(渡邊先生)  
2.中学校版学習者用国語デジタル教科書を使った模擬授業(渡邊先生)
 渡辺先生から,教材研究のポイントとデジタル教科書活用のポイントをお話しいただいた後,中学校版学習者用国語デジタル教科書を使った模擬授業を「幻の魚は生きていた」で行いました。
 教材研究のポイントとデジタル教科書活用のポイントについては,まず教科書の学習目標・活動を確認し,その活動に対し教室の生徒がどうしたらやる気になるのか?(活動の必然性をどう生むか)を考えながら,デジタル教科書のコンテンツを見て,「デジタルならでは」の使い方を考える,という流れをご説明いただきました。
 模擬授業は,「幻の魚は生きていた」の新聞記事作成です。本文で重要だと思う部分に線を引くだけでなく,「マイ黒板」機能を使ったキーワードの拾い出し,そして,収録されている動画をもとに作成していきました。タブレットは3人に1台という使用形態でしたが,各グループが各々重要だと思った部分を拾い出したり,繰り返し視聴するなかで,自然と対話が生まれていました。
3.国語デジタル教科書活用事例の紹介とまとめ(中川先生・渡邊先生)  
3.国語デジタル教科書活用事例の紹介とまとめ(中川先生・渡邊先生)
 模擬授業の振り返りと共に「読むこと」以外のデジタル教科書の活用法や学習者用デジタル教科書の位置づけについて考えていきました。
 デジタル教科書の効果的な活用について,中川先生・渡邊先生が議論をしながら深めていきます。その中で,模擬授業で使用していない古文でのデジタル教科書活用をご紹介や小学校版での活用紹介をいただきました。
 最後に,「書き込む・動かす・動く・大きくする」という事がデジタル教科書の効果的な活用の視点であること,学習者用デジタル教科書は,教科書だが,ノートやメモでもあること,個の活動でも使えるし,協働学習でも使えることを確認していきました。
【講師の先生のひとこと】
中川一史先生  
中川一史先生
 「対話があふれるデジタル教科書の活用」をテーマに進めました。
 主に提示用で使う指導者用デジタル教科書とタブレット端末等で使う学習者用デジタル教科書は,それぞれに活かし方が違ってきます。ここにまさに授業づくりがあります。
 今回は,ここの部分を視野に入れながら,楽しくさわって体感していただくことに重点を置きました。
 参加された方々はいかがだったでしょうか。
渡邉光輝先生  
渡邉光輝先生
 学習者用デジタル教科書を活用した中学国語の授業づくりを提案しました。
 普段私がどのように教材を読み込み,それをデジタル教科書とかけあわせながら授業を作っているか,現場のナマの声をお届けできたかと思います。
 デジタル教科書の多彩な機能に感動する参加者の声が多かったです。この講座をきっかけに,多くの先生方がデジタル教科書のような新しいツールを活用した授業づくりに取り組んでいただければ幸いです。