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 第8回大会のご報告

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〈読む学習〉を「書く・話す」言語活動で楽しく!
 国語科は,言語活動を通して力をつける「実技科目」。ワークショップ6では,「読む」学習に言語活動を効果的に取り入れた授業づくりについて学びました。
 いかにして「読む」学習と「書く・話す」活動を結び付け,これから求められる汎用的な言葉の力を身につけさせるか,具体的,実践的にご指導くださいました。

ワークショップの流れを紹介します。
「読む」に「書く・話す」をつなぐ  
「読む」に「書く・話す」をつなぐ
 宗我部先生のワークショップでは定番となった楽しいアイスブレイクのあと,本日のテーマ,読む授業に「書く・話す」活動を組み込むための二つの方法をご紹介いただきました。一つは,「書く・話す」活動によって読みを深める方法。読みに必然性が生まれ,授業が主体的になります。二つ目は,「書く・話す」ために文章を読む方法。文章をモデルに,表現の方法を学ぶことが目的です。
「話す」ことで読みを深める  
「話す」ことで読みを深める
 詩教材「朝のリレー」の群読により,主体的な読みを引き出すことを実感する活動です。ご参加の先生方でグループを作り,それぞれ群読の工夫を話し合いました。
  • 「朝」の送り手と受け手を意識した読み方
  • 第2連1行目「ぼくら」という複数形の表現に着目した読み方
  • 最終行「しっかりと」に着目した読み方
 工夫するポイントを考えながら,実際に声に出して読むことでさまざまな解釈が生まれ,また,その解釈から読み方を再度考えるという流れが生まれ,一歩踏み込んだ授業が実現しました。
「書く」ことで読みを深める  
「書く」ことで読みを深める
 次はリーフレット作りを通して「五重の塔はなぜ倒れないか」を読みました。最初に,キーワードとなる言葉や倒れない理由を付箋に書き出し,まとまったところでリーフレットを作ります。はさみやのり,ペンなど使い,どの先生方も真剣に取り組んでいらっしゃいました。
 三つ折のリーフレットという形態は,一部を隠す効果があり,文字数も限られるため,ただ要約する作業よりも必然性を持った活動ができます。どの情報を隠すか構成やレイアウトを工夫したり,何を書くか吟味し,書き換えや要約編集したりする力が身につくことを実感できました。

「書く・話す」ために文章を読む  
「書く・話す」ために文章を読む
 説明の仕方や文章作法のモデルとして,説明文教材「ダイコンは大きな根?」を使った「文章表現の仕方を読む学習」をご提案くださいました。
  1. 1.通読し,初めて知ったことを確認
  2. 2.この文章の面白さ,分かりやすさを点数で評価し,その理由を考える
  3. 3.他教科と関連させ,他の根菜類について調べる
  4. 4.筆者の文章をまねて「なりきり作文」を書く
 内容を理解するだけでなく,書く技術を学ぶために読むという説明文の読み方に気づかされました。
まとめ  
まとめ
 宗我部先生は説明文の学習を例に「要点や段落の関係をつかむことも大切。けれど,毎回同じ授業では子供が国語を好きになれない」とおっしゃり,これまでの授業を少し変えるだけで,要約編集,作文技術といったさまざまな国語の力を身につけられることをお示しくださいました。
 読む授業はえてして受動的な学習になりがちです。書く・話す活動を積極的に取り入れることで,授業がより能動的で活性化するのだと,先生方と共に体感できました。
【講師の先生のひとこと】
宗我部義則先生  
宗我部義則先生
 「〈読む学習〉を『書く・話す』言語活動で楽しく」というテーマで授業づくりの工夫を取り上げました。〈読む学習〉への「書く・話す」活動の組み込み方には,次の二通りがあります。
  1. 「書く・話す」で読む・・・読みに必然性を引き出す手段としての「書く」「話す」
  2. 文章を読んで「書く・話す」・・・表現方法を学んで書く・話す,内容を活用して書く・話す
 ワークショップを通して参加者のみなさんといっしょに考えることができました。
 私自身が楽しんでお話しできたように思います。