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 第8回大会のご報告

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「わくわく」を大切にした,1年生の授業づくり入門
 一つの教材を,グループごとに七つのテーマを選んで分析し,1年生が「わくわく」する授業を構想。これからの授業づくりのヒントにしていこうというワークショップです。参加者自身の切実な悩みや関心に基づいてテーマを設定し,実践的で「わくわく」学べる,充実の二時間となりました。

ワークショップの流れを紹介します。
さまざまな現場のさまなざまな悩み  
さまざまな現場のさまなざまな悩み
 まずは参加者の自己紹介から。名前や所属とともに,参加者それぞれが抱える悩みや関心なども発表してもらいました。地域の特色,学校の規模,特別支援学級といった学級の特質など,現場の状況はさまざま。また,ベテランから若手,教師を目ざす学生まで,経歴・キャリアもさまざま。そんな参加者の多様な悩みや関心を出し合うところから,ワークショップがスタートしました。
1年生の「ことばの学び」で大事にしたいこと  
1年生の「ことばの学び」で大事にしたいこと
 教材研究に取り組む前に,1年生の授業づくりで特に意識にしておきたいことについて,安田先生からご説明いただきました。
 1年生の授業時数は,高学年のおよそ2倍。安田先生は,この時間をいかに充実したものにできるかが,国語の学びを積み重ねていくうえで非常に重要であると強調されました。高学年になって,「国語がつまらない」とならないように,「もっとお勉強したい」という1年生のうちに,「わくわく」しながら,しっかり力をつけること――これが大切ということでした。
>初見の教材に,体当たりで
 
>初見の教材に,体当たりで
 
 
初見の教材に,体当たりで
 それではいよいよ,グループに分かれて教材研究に取り組んでいきます。テーマは,実際の悩みや関心に即して,参加者自身が選んだもの。「A授業構想」「B導入」「C展開」「Dまとめ」「E板書」「Fノート指導」「G個人差への対応」という七つのテーマから選んで,来年度から使われる教科書の教材「ゆうだち」(森山京作,光村・1年)を,どのように指導するか考えていきます。
 「この行動がかわいい」といった感想の交流から,「こんなところに気づかせたい」「動作化したらどうかな」という指導方法まで,初めて見る教材にも関わらず,短い時間で熱のこもった議論が展開されました。
一つの教材から立ち上がる,さまざまな学びの姿  
一つの教材から立ち上がる,さまざまな学びの姿
 最後に,グループごとに,話し合いから生まれた指導のアイデアを発表していきます。  「劇化する」「登場人物になりきって,インタビューし合う」などの,具体的な言語活動の提案。「めあてを明確にして,児童の変容がはっきり分かるまとめに」といった指導の工夫。その他,それぞれのテーマに基づいて活発な提案が行われました。  ワークショップのまとめで,安田先生は,「初見の教材でも,これだけの短い時間で,これだけのことができるんです」と話され,手引きや指導書に頼らず,まずは教材そのものに向き合うことの大切さを強調されました。 「私ならどんな授業にしようか」「子どもたちをどうやってわくわくさせようか」と考えていくことが,授業づくりの第一歩。子どもたちが「わくわく」する授業を作って行くためのキーワードがいっぱいの,ワークショップとなりました。
【講師の先生のひとこと】
安田恭子先生  
安田恭子先生
 1年生の授業作りのポイントを提示し,新教材「ゆうやけ」を題材に,各々悩んでいるポイントでグルーピング。授業の骨格となる"授業構想をどう考えるか"で多彩な意見が出されました。限られた時間でしたが,焦点化した授業を展開するための提案がなされ,学び合うことができました。