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 第7回大会のご報告

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今さら聞けない・今こそ聞きたい・今すぐ聞きたい国語の授業入門・中学校編
 「この単元,この教材を生徒たちと充実して学びたいけれど,どんな専門研究や指導法があるのかわからない。」「教材研究に部活動,生徒指導に追われて息つく間もないけれど,明るく素直な生徒たちの笑顔に豊かなことばの学びを提供したい。」そんな中学校国語教師の皆さんに日頃の悩みを共有していただくとともに,国語の授業を語り合う講座です。

講座の流れを紹介します。
「明日から頑張ろう」と思える講座に  
「明日から頑張ろう」と思える講座に
 初めに藤森先生から本日の講座の概要とタイムスケジュールの説明です。
 非常にお忙しくなってきている中学校の先生方の現状についてふれ,先生方に日頃あまり聞けないことや悩みなどを存分に語り合っていただき,「また明日から頑張ろう」と思えるような講座にしたいという趣旨のもと,講座のスタートです。

「〜やか」で終わる形容動詞を探す  
「〜やか」で終わる形容動詞を探す
 まずはアイスブレーキングです。グループに分かれ,5分間で「〜やか」で終わる形容動詞を思いつく限り挙げてもらいました。初めは続々と言葉が出てきますが,後半になるとさすがにかなり難しくなってきます。もう出尽くしたかというところで,ちょうど5分が経ちました。
 「晴れやか」「にぎやか」「華やか」など,各グループで出た言葉が発表されていきます。一番多くの形容動詞を挙げたグループには全員から拍手が贈られました。
 挙げられた形容動詞を藤森先生から「これらの言葉は、おしなべてどんな意味の言葉といえるだろうか」という問いかけをヒントに,「文法的に考える」とはどういうことかといった気づきを与えてくださるアイスブレーキングでした。
国語の授業を語り合う
国語の授業を語り合う
 続いてこの講座の中心である,国語の授業について先生方が普段考えていること,悩んでいることを話し合う時間です。先生方どうし強く共感し合う様子も多くみられ,話し合いは盛り上がっていきます。
 グループの司会を担当された先生が,話し合いの中で出た悩みや,講師の先生に質問したいことなどをホワイトボードに書いていきます。「単元の目標設定と評価の問題」「読書活動を活性化するには」「生徒のやる気を引き出すためには」など,多くの項目が挙げられました。
 休憩を挟んだ後、改めて書かれた質問・悩みを各グループから口頭で発表してもらいました。休憩中も続けて語り合いを続けるグループも多くあり,非常に密度の濃い時間となりました。
「説明的文章の筆者を読む」  
「説明的文章の筆者を読む」
 先生方からの疑問のなかの一つ、「非文学(説明・評論・論説)の読みについて」に関連して、藤森先生から「説明文を読むことは筆者を読むこと」という示唆がありました。そしてまさにその具体例となるご実践の紹介ということで,ここで甲斐先生にバトンタッチです。
 甲斐先生は「月の起源を探る」(光村図書・3年)を使った実践を振り返りながら,ホワイトボードに並んだ先生方の疑問や悩みを拾い上げていきます。
 ご実践の紹介というかたちをとりつつ,それがそのまま先生方の質問に対する答えにもなっているという甲斐先生の「語り」に,会場からは感嘆の声が漏れました。
質疑応答  
質疑応答
 最後は質問タイムです。フロアからは次々と手が挙がります。「生徒に話し合いをさせるときの注意点」「時間数の不足をどう補えばよいか」などさまざまな質問に,甲斐先生は実際の教室の例を出しながら,丁寧に回答をしていきました。
 藤森先生と甲斐先生は,ご一緒に講座を担当して4年目。息の合った掛け合いや時折ユーモアも交えたお二人の語り口で終始和やかな雰囲気の講座となり,終了後にはお二人の講師の先生に温かい拍手が贈られました。
【講師の先生のひとこと】
藤森裕治先生  
藤森裕治先生
 参加なさった先生方からあっという間の2時間だったというご感想をいただき,ほっとしています。今回,わかったことは,あれこれとこちらから押しつけがましく先導するよりも,参加者の声を一つでも多く活かす場作りが大切だということでした。これは,授業づくりでも基本ですね。
甲斐利恵子先生  
甲斐利恵子先生
 藤森先生と話し合って,今回は参会者の皆さんから話し始めるというスタイルにしてみました。みなさんから出されたたくさんの疑問にお答えするには時間が足りませんでしたが,とても充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。