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 第5回大会のご報告

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講座T/「今さら人には聞けない国語の授業」入門講座
 この講座は,受講する先生方一人一人が,授業で悩んでいることを発表し,それらの課題について安田先生が答えていく形式で進められました。これまでの経験をもとに安田先生が示される解決の糸口に,参加者の方々は熱心に耳を傾けていました。

ワークショップの流れを紹介します。
どんなことで悩んでいますか?  
どんなことで悩んでいますか?
 まずは悩みを聞くことから――。先生方が実際に悩んでいることに対して,安田先生が答えていくという進行説明の後,参加者全員が自己紹介とともに,今いちばん授業で悩んでいること・困っていることを発表しました。「板書がごちゃごちゃとしてしまう」「発言する子どもが偏ってしまう」「書くのが遅い児童へ,どのようなノート指導をすればよいか」など,たくさんある悩みの中から,特に悩んでいることを挙げていただきました。全員が発表することで,自分以外の先生がどんなことに悩んでいるのか,悩みの情報を共有することができました。
学びの約束,教師の見通し。  
学びの約束,教師の見通し。
 いよいよ,安田先生のお話が始まりました。学級作りの初めは,学びの約束を決めること。「学びと遊びの場の区別をつける言葉遣い」「話し方・聞き方のきまり」を子どもたちと確認することから始まります。
 そして,忘れてはならないのが,教師が授業の前に見通しをもつこと。教科書に目をとおし,一年間,学年間の見通しをもちます。特に,教科書の内容が増えた今年度からは,全体の見通し,各教材の入れ替え,扱いの軽重を考えておくことが重要だと指摘されました。
授業の前に。  
授業の前に。
 教科書教材「スーホの白い馬」を例にしながら,模擬授業風に話が進みます。授業の前に大切なのは教材研究。まずは「子どもが読む速さで音読し」てみて,「子どもがどこに心を動かされるかを考えて読み」ます。そのとき,常に,何を授業のめあてとするのか,そのためにはどんな手当てが必要か,子どもたちのどんな様子が予想されて,それに対してどんな手当てが必要かを想像します。常に三つの「」(めあ,手立,手当)を明確にして授業に臨みます。
「今さら聞けない」指導のポイント  
「今さら聞けない」指導のポイント
 実際の授業の過程をなぞりながら,効果的な板書の仕方,めあての立て方,発問の仕方などが順に説明されました。「板書は文節の途中で切れないように」「教師が押さえたい言葉に絞って板書する」「発問は短く」「話し合いを行う際は,話題,人数,進め方を適切に」など,「今さら聞けない」大切なポイントがたくさん示されます。
みんなが活躍できる教室に  
みんなが活躍できる教室に
 さらに模擬授業を進める中で,児童への手当てが必要な場面が出てきます。読み取りが難しい児童には目の付け所となる言葉を提示する,表現することが苦手な児童には話型指導,うまく話し合いができない場合は児童の発言を教師が結び付けてやるなど,たくさんの具体的な手当てが提案されました。
 その他,学びの価値づけで意欲をもたせる(「○○さんのこの発言で,△△についてよく話合うことができたね」),全員が同じことを同じところまでやらなければならないという考えを転換し,それぞれの目標を設定してあげるなど,一つひとつの悩みに解決の糸口を示していきました。
【講師の先生のひとこと】
安田恭子先生  
安田恭子先生
 学生さんから今年定年を迎える方まで様々な経験,立場の方が参加してくださいました。昨年同様模擬授業風に,教材を提示し具体的に板書をしながら,参加者の悩みに少しでも多く答えるよう努力しました。読み,話し合いの悩みが多く出されました。