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 第4回大会のご報告

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教材研究で勝負する文学の授業
ワークショップFでは,代表的な文学教材を素材とし,教材研究法を見直したり,生徒の反応を生かしたりすることで,新たしい読みが生まれ,子供にとってより楽しく力のつく授業が作り出せることをワークショップを通じて体験していただきました。

ワークショップの流れを紹介します。
アイスブレイク〜みんなで発声練習  
アイスブレイク〜みんなで発声練習
ワークショップに入る前に,まずは,肩の力を抜いて発声練習をしました。「声は出すものではなく,届けるもの。」とおっしゃる宗我部先生。意識しながら発声することで,例えば,一番後ろの生徒のあの生徒に,廊下側のあの生徒に,というふうに自由自在に声を届けることができるようになるそうです。発声しやすい姿勢をみんなで確認した後,さっそく,「あいうえお」を使って声を出していきます。その後,グループに分かれて自己紹介をしました。
ワーク1 教材研究って何をするの?  
ワーク1
教材研究って何をするの?
教員を目指す学生に「教材研究って具体的に何をすることですか。」と聞かれたらという設定のもと,グループごとに教材研究について考えました。「作品の背景を調べる」「生徒の実態に合わせてつけたい力を考える」などさまざまな意見が出ました。
意見が出そろったところで,「素材的研究」「指導的研究」「編成的研究」の3つの観点から教材研究を見直しました。
子供の読みから始まる教材研究とは  
子供の読みから始まる教材研究とは
中学校の定番教材になっている「少年の日の思い出」と「走れメロス」を例に宗我部先生の体験を話していただきました。授業の中で出てくる,子供たちの気づきやさまざまな読みを大切にして,そこを出発点にもう一度授業を再設計していく。ともすると,マンネリ化してしまいがちな定番教材の授業が子供にとっても,楽しく力のつくものへと変化していく,宗我部先生のお話は参加の先生方の心を捉えたようです。
「走れメロス」の最高潮はどこだ?  
「走れメロス」の最高潮はどこだ?
「走れメロス」を教材に,グループごとにさまざまな読みがあることを体験しました。「走れメロス」の最高潮としてふさわしい場面はどこだろう?グループごとに話し合いを行いました。なぜその場面が最高潮なのか,熱心に理由を語る先生方,一人一人さまざまな読みがあり,その後の発表もたいへん盛り上がりました。
「故郷」の人物関係図を作ろう
※画面をクリックすると別ウインドウがひらきます。
 
「故郷」の人物関係図を作ろう
「故郷」を教材に小説の中に出てくる9人の関係を図にしていきます。それぞれの人物の設定や役割,関係がわかりやすく表れるように,各グループで工夫が見られました。
この関係図作成のように,定番教材も教師が読み直しをすることで,新たな気づきが生まれ,授業の再設計ができると締めくくられた宗我部先生。「学んだことを早く授業で生かしたい。」参加者の先生方も大満足のワークショップでした。
【講師の先生から一言】
宗我部義則先生  
宗我部義則先生
素材的研究から指導的研究へ。教材研究は授業作りの要です。そしてワクワクしながら授業をする。すると,子供たちの反応によってまた教材の読み直しが起こります。これが反省的研究。
今回は,私自身の反省的教材研究の成果の一端を体験していただきました。その場で先生方が見せてくださったさまざまな読みが,また私にとっての省察の材料になりました。とても楽しい2時間でした。