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 第4回大会のご報告

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ワークショップC/読みを広げる――感想や推薦などの活動を生かして
ワークショップCでは,まず,講師の先生方による読書紹介活動の実践報告から,子どもたちが楽しんで取り組む活動の工夫を学びました。その後,グループに分かれて文学作品を読み,作品のよさや教材化のアイデアを出し合って,グループごとに読書紹介を行いました。紹介の方法の多様さや楽しさを感じられたワークショップとなりました。

ワークショップの流れを紹介します。
読書紹介活動の実践報告(1)  
読書紹介活動の実践報告(1)
はじめに,黒田先生と松木先生から読書紹介活動の実践を紹介していただきました。
黒田先生に紹介していただいたのは,「キーワード読書紹介」(紹介したい本のキーワードに対する質問と答えによって本を紹介する方法),「チーム読書紹介」(グループ内で紹介し合った本から1冊を選び,グループで紹介する方法)です。実際に児童が作成したポスターや児童の活動の様子を見ながら,相手や目的,つけたい力に応じた活動のバリエーションを学ぶことができました。
読書紹介活動の実践報告(2)  
読書紹介活動の実践報告(2)
つづいて松木先生に紹介していただいたのは,推薦発表会を経た読書紹介です。これは,グループの代表者が本を紹介するにあたって,ほかのメンバーが代表者の読書紹介をアピール(推薦)するという読書紹介活動です。代表者は本を,ほかの人は代表者や代表者の選んだ本を推薦するという二重の構造になった活動に,参加者も関心を寄せられていました。
読書紹介をしよう(1)作品を決める  
読書紹介をしよう(1)
作品を決める
講師の先生方の実践報告の後は,グループワークです。用意された作品は,「わたしはおねえさん」(石井睦美),「海をかっとばせ」(山下明生),「あめ玉」(新美南吉)の3作品。これらを,1作品につき2グループが担当し,作品のよさや教材化の工夫を考えて,最後に読書紹介をしてもらいます。参加者は6グループに分かれ,担当したい作品について意見を出し合いました。人気が集中した作品は,じゃんけんで争奪戦となりました。
読書紹介をしよう(2)作品のよさを見つける  
読書紹介をしよう(2)
作品のよさを見つける
分担が決まったら,グループごとに,文学作品としてのよさや教材化のアイデアについて意見を出し合います。作品のテーマについて話し合ったり,表現の特色を見つけたり,挿絵について語ったり――。講師の先生方は教室を巡り,グループの輪に入って,いっしょに作品について語ったり,作品をとらえるためのアドバイスをしたりしていました。 発表の時間が迫ってくると,声色を変えて役割読みをする様子や動作化をする姿も見受けられるようになりました。どんな発表になるのでしょうか。
読書紹介をしよう(3)いよいよ発表!  
読書紹介をしよう(3)
いよいよ発表!
発表の時間になりました。与えられた時間は5分間。同じ作品を選んだグループごとに,順番に発表していきます。 登場人物へのインタビューを取り入れる,作品に出てこない人物と会話を作って物語へと誘う,表情豊かに声色を使い分けながら演じるなど,短時間で相談したとは思えないほど工夫を凝らした発表が続き,教室は笑顔と笑い声が絶えませんでした。その中で,教材としての価値や教材化の工夫についても紹介していただき,楽しいだけでなく,作品理解を深める時間にもなりました。
発表会を終えて  
発表会を終えて
参加者から感想をうかがい,まとめとして黒田先生から,言葉を体に通すことの大切さについてお話しいただきました。
最後に,参加者にお薦めの本を紹介していただきました。紹介されたのは,「おとうさんのちず」(ユリ=シュルヴィッツ作,さくまゆみこ訳)です。本の内容と関連して,紹介してくださった方のおっしゃった,「今,わたしたちは何を子どもたちに手渡していけるのか。」という言葉が印象に残りました。
【講師の先生から一言】
松木正子先生  
松木正子先生
「楽しかった」。この一言に尽きます。限られた時間の中で,文学作品を読んで紹介するというのはなかなか難しいことです。しかも新教材で,まだ誰も扱っていない作品でした。わずかの時間内で話し合い,効果的な発表を工夫するその力量と,楽しんでこなす柔軟性。先生方の笑顔とともに,楽しい豊かな時間をいただきました。ありがとうございました。
黒田英津子先生  
黒田英津子先生
今まで触れたことのない教材文の教材研究は手探りな部分が多いのですが,その分,新鮮だったと思います。作品としての魅力はどこにあるのか,学習材としてどこを焦点化していくか見極めることも大切だと思いました。先生方の表現に触れ,表出する表現と隠す表現のおもしろさも感じました。ありがとうございました。