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 第4回大会のご報告

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講座T/「今さら人には聞けない国語の授業」入門講座
この講座は,受講する先生方一人一人が,授業で悩んでいることを発表し,それらの課題について安田先生が答えていく形式で進められました。これまでの経験をもとに安田先生が示される解決の糸口に,参加者の方々は熱心に耳を傾けていました。
どんなことで悩んでいますか?  
どんなことで悩んでいますか?
まずは悩みを聞くことから――。先生方が実際に悩んでいることに対して,安田先生が答えていくという進行説明の後,参加者全員が自己紹介とともに,今いちばん授業で悩んでいること・困っていることを発表しました。「子どもの意見をどう引き出して,クラスへ返していけばよいか」「発言する子どもが偏ってしまう」「国語のノートだけ,何を勉強したのかが見えない」など,たくさんある悩みの中から,特に悩んでいることを挙げていただきました。全員が発表することで,自分以外の先生がどんなことに悩んでいるのか,悩みの情報を共有することができました。
学びの基本は「しっかりと聞く」  
学びの基本は「しっかりと聞く」
いよいよ,安田先生のお話が始まりました。教室開きの様子を模擬授業風に話し始める安田先生。にこやかに「おはようございます」と参加者に声をかけます。「言葉には色,明るさ,温度がある。明るく暖かい声で,子どもたちを迎えることが,国語の学びの始まりである。」ということを確認しました。「しっかりと聞く約束をする」「正しい要求のしかたを教える」など,学級作りの具体的な手立てに,参加者の方々も真剣に聞き入っていました。
ノートを子どものものに  
ノートを子どものものに
今年も質問の多かったノート指導。今回は先生が実践されてきたノート指導の工夫の紹介,さらに,ノートを書くことが苦手な子どもへの配慮までお話が進みました。書くことが苦手な子どもには,板書を全て写さなくともよいとし,必ず書くべき内容を示す印を決めて板書する,ノートの書き方を黒板の端に図示する,など,子どもたちが自分なりのノートを作ることのできる工夫がたくさん紹介されました。
学びは発見  
学びは発見
「子どもたちの意見をどう引き出すか」という,もっともお悩みの声が多かった内容について,具体的な教材を例に解説していきます。「子どもに発見させる発問をする」「話しやすい学級作りをする」「授業の最後にはその時間の学びの価値付けをする」などのポイントが具体例とともに語られます。「教師が子どもに気付かせたい叙述をどれだけ持っているか」が発問の鍵となるというお話が印象的でした。
子どもの個性や差を認めて  
子どもの個性や差を認めて
「子どもはそれぞれにスタート地点が違うのだから,ゴールもそれぞれに違うはず。児童にとって困難でない課題を与えることが大切。」と話す安田先生。たとえば,授業が始まる前に,子どもたちと設定した課題を短冊に用意しておき,その中から今日の課題を探して黒板に貼っておくよう頼む,場面ごとの挿絵を用意し,物語の順に並べるよう頼む,など,基本的な事項を確認し,かつ,満足感を味わわせることのできる方法が紹介されました。このほか,子どもを引きつける授業の導入のしかた,主題をとらえる際の集約のしかた,書く力をつける日常的な取り組みなど,一つひとつの悩みに解決の糸口を示していきました。
【講師の先生から一言】
安田恭子先生  
安田恭子先生
今回の話題は,子どもたちの意見の引き出し方,偏りのない話し合いのさせ方,ノート指導,さらに今までになく個人差や特別支援のことが多く出されました。できるだけすべての疑問にお答えできるよう,お話しいたしました。また,今年は,明日から即役立つように,模擬授業風に話す試みをしましたが,ご好評いただいたようでした。