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 第4回大会のご報告

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講座T/「今さら人には聞けない国語の授業」入門講座
この講座では,特に「話すこと・聞くこと」「書くこと」の指導について,学級経営との関わりや教師自作の作例の活用などについてお話いただきました。
「話すこと・聞くこと」の指導と学級経営  
「話すこと・聞くこと」の指導と学級経営
「最後まで話を聞ける子どもを育てること。」これが,学級経営においても,「話すこと・聞くこと」指導においても全ての基本になると,邑上先生はおっしゃいます。 「ただ『聞く』のではなく,『主体的に聞く』ことが大事です。『聞く』ことはエネルギーを使う。だから『たくましい聞き手』を育てなければなりません。」
邑上先生はそう言って,学校に掲示している,「たくましい聞き手」になるための「聞き名人 あいうえお」,「思いやりある話し手」になるための「お話名人 かきくけこま」を紹介してくださいました。
教科書を隅々まで活用する  
教科書を隅々まで活用する
「教科書は,確かに全国一律の教材で,自分のクラスの実態には合わない部分もあるかもしれません。でも,モデルとしてはかなり活用できるはずです。挿絵もすべて使えますよ。」
邑上先生は,2年生の教科書教材を使って,具体的な活用術を示してくださいました。
「吹き出しを追っていくことで,進行役がいて,一人が話したら,それを受けて次の子が話すということが分かりますね。決して途中で,口をはさんだりしていません。教科書の話し言葉が固すぎるならば,くだけた調子に直して,私たちの教室だったらこうだね,と子どもたちに示してあげればいいのです。」「挿絵も使えます。○○ちゃんの方を見ているね。顔を見てうなずいているのかな。みんなもできているかな。」
「実は,これが6年生最後まで大切な話し合いの基本です。」と,邑上先生。
日々の積み重ね
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日々の積み重ね
「話すこと・聞くこと」も「書くこと」も日々の積み重ねが大切なのは言うまでもありません。 邑上先生の学校では,週3回朝15分,「ことばのひろば」というモジュールの時間を設定しているそうです。言語・短作文・漢字などに関する内容を取り立てたプリントを作成し,指導にあたっているとのこと。落合第四小学校作成のプリントを紹介したところ,参加者の先生方から,ぜひ資料としてほしいという申し出が殺到しました。
教師も書いてみる  
教師も書いてみる
「子どもに何か課題を与え文章を書かせるとき,教師もいっしょに書いてみるのがいちばんです。」と邑上先生は言います。
「自分で書くと,子どもたちがつまずきやすいところや迷いやすいところが,イメージしやすくなります。自分で書くことで,指導事項と評価基準が明確になります。何より,子どもたちは,先生が自分たちのために書いてくれたと思うと嬉しいし,先生のまねをして書いてみようという意欲がわきます。」
教師の手作りの学習材の価値について,改めて考えさせられる言葉でした。
「話すこと・聞くこと」「書くこと」の力は,毎日の指導の積み重ねでこそ身につけられるものだということ。そして,教師が目の前にいる子どもたちを見て,その子どもたちにあった学習材を,ちょっと工夫して与えるだけで,子どもたちの学習意欲が高まるということ。
あたりまえのようで,忘れてしまいがちな「基本」のお話でした。
【講師の先生から一言】
邑上裕子先生  
邑上裕子先生
表現活動の充実について皆さんよく聞いてくださいました。たくましい聞き手,思いやりある話し手を育てると,受けて返す話し合いが成立します。また,言い回しに着目した文例を示すと児童の書く力が身につくことを確かめ合えた貴重な時間でした。