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 第3回大会のご報告

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ワークショップF/感想を交流して考えをまとめ深め合う授業作り
国語学習のおもしろさは,なんと言っても,文章を読んで互いの読みや感想を交流し合うことです。ワークショップFでは,「故郷」(魯迅・作)を素材とし,子供たちの感想を出発点にして語り合い,話し合うことを通して,考えや読みの深まりを実感できる授業作りについて考えました。

ワークショップの流れを紹介します。
言語活動を通して学ぶ,授業のポイント  
言語活動を通して学ぶ授業のポイント
「言語活動を通して学ぶ」といいますが,授業作りの中で,具体的に何を考えていけばよいのでしょうか。「まずは言語活動という『場』に子供を乗せることが大切」と宗我部先生はおっしゃいます。子供が主体的に活動に取り組めば,自然と活用にもつながります。もう一つ重要なのが,その活動でねらいとする力がつけられるかどうか。活動を通して何を達成するのか,子供たちに共有できるように示すことが必要です。
「読んでわかる」ってどういうことだろう?  
「読んでわかる」ってどういうことだろう?
読みを深める前提として,全員で「読むこと」の意味を考えました。「何について書かれた文章ですか?」スライドに示された文章に,教室は小さくざわめきます。同じ文章を読んだはずなのに,先生方の答えはバラバラ。「『読む』とは自分の経験や知識と言葉を結びつける行為です。意味は読み手の中に生まれるのです。」誤った読みがある一方,どれぐらい「そうも読める」範囲を広げられるか。感想をもとに話し合いを深めるときにも,これが鍵になります。
ワーク「文章との出会いを演出しよう!」  
ワーク1「文章との出会いを演出しよう!」
いよいよワークショップの始まりです。感想を交流するための第一歩として,生徒がぐっと作品に入り込み,それぞれに個性的な感想をもてるような,「出会い」の工夫を考えました。教材は名作『故郷』です。活発なグループ討議の結果,人物相関図を作る,比べ読みをする,自分の体験を思い起こさせるなど,実践をもとにした多彩なアイデアが提案されました。
ワーク2「感想交流のアイデア・聞き取りマップ」

ワーク2「感想交流のアイデア――聞き取りマップ」 ※画面をクリックすると、別ウインドウが開きます。

 
ワーク2「感想交流のアイデア・聞き取りマップ」
次の課題は,効果的に感想を交流するためのアイデアです。できるだけ多くの生徒と価値ある交流を,と思っても,実際にはなかなか時間がとれないもの……。それを打開する方法として,宗我部先生から「聞き取りマップ」のご提案がありました。自分の意見と比べつつ,瞬時に相手の意見を評価していく聞き取りメモの取り方です。早速みんなで体験し,その効果を実感しました。

ワーク3「感想を交流し,読みを深めよう」  
ワーク3「感想を交流し,読みを深めよう」
最後に,感想をもとに話し合い,読みを深める方法を探りました。生徒の感想のどの言葉に着目し,話し合いを深めるか。感想の集中した部分に着目し,表現を比較したり,語り手の視点を転換したりすることも有効な手段だとわかりました。「子供の感想がすばらしい二次教材になるのです。」感想を交流する楽しさと,読みの深まりを実感した先生方は深くうなずき,大きな拍手を贈られました。
【講師の先生から一言】
宗我部義則先生  
宗我部義則先生
今回は,「感想を交流して読みを深め合う」という活動をテーマに,感想を書く前,感想交流の仕方,感想をもとに話し合う,等の場面を取り上げてワークしました。熱心な先生方に刺激をいただき,私自身もとてもよい勉強になりました。