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 第3回大会のご報告

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ワークショップE/新聞の比べ読みのポイントはここだ
学習指導要領の言語活動例に位置づいた新聞を教材化していくワークショップです。複数の情報を関係づけて読むことができる「比べ読み」は,子供の思考を深め,情報の自覚化・組織化を図ることができます。情報の送り手であった,元新聞記者の解説を交えながら,多様な情報の宝庫である新聞ならではの多面的,複眼的な思考につながる「比べ読み」を体験しました。

ワークショップの流れを紹介します。
「新聞」とは?  
「新聞」とは?
元毎日新聞の記者で,現在NIEのコーディネーターをされている赤池先生による新聞の解説からワークショップが始まりました。
新聞一紙に入っている情報量についての基礎知識や学習指導要領と新聞の関係など,さまざまな視点からのお話を聞くことができました。
新聞には人間の可能性が書かれており,ある出来事が起こったときに「あなたならどうする?」と子供たちに語りかけ,常に社会とのつながりを意識させることが新聞活用の基本であるという,赤池先生のお話に,参加の先生方は熱心に耳を傾けていました。
比べ読みのポイントとは?  
比べ読みのポイントとは?
「右」と「左」,「サッカー」と「野球」,それぞれ二つの共通点と相違点を見つける活動を通し,「比べ読み」のポイントを探ります。使い慣れた言葉ですが,どのように説明すればよいか,言葉を探す参加の先生方。発表後,国語辞典での「右」と「左」の意味の紹介があり,辞典の説明に「そうか。」と,納得の声があがっていました。最後に,共通点と相違点に着目するという「比べ読み」のポイントを確認しました。
作業1 3紙の中から比較する記事を探す  
作業1 3紙の中から比較する記事を探す
作業を始める前に,「政権交代」について報じた8月31日(月)の朝刊一面を使い,見出しや写真を比べました。
いよいよ,今朝の新聞を使っての作業が始まります。毎日,朝日,読売の3紙を使って,「比べ読み」できる記事を探します。真剣なまなざしで新聞に向かう参加の先生方。あちらこちらからページをめくる音が聞こえてきます。
作業2 グループごとに発表の準備  
作業2 グループごとに発表の準備
グループに分かれて,選んだ記事や比較の観点を紹介し合いました。その後,全員で話し合い,発表に向けて資料を作っていきます。記事を切り,比較しやすいように並べて貼っていきます。
全国から先生が参加しており,なかには,お互いの学校や子供たちの様子など,情報を交換している様子も見られました。
いよいよ発表です!  
いよいよ発表です!
実物投影機を使って,グループごとに発表します。「新潟県中越地震から5年目を迎えたこと」を報じる記事を読み比べたグループが多くありました。話題は同じですが,比較の観点はさまざまで,写真を比べる,見出しを比べる,記事に出てくる数字を比べるなど,さまざまな視点からの「比べ読み」が見られました。 また,記事の内容について,赤池先生が参加の先生方の質問に答える時間もあり,充実のワークショップとなりました。
【講師の先生から一言】
臼井淑子先生  
臼井淑子先生
短い時間でしたのに,「右と左の違い」に始まって「当日の新聞3紙の読み比べ」まで, 皆様の熱心な取り組みと深い読み取りに感動! 皆様の教室で新聞が有効に取り入れられ,活用型の学習活動が展開されますこと期待しております。
植田恭子先生  
植田恭子先生
新聞というツールにより,言葉について学びの場が生まれ,交流を通して深まりました。神戸の先生が,中越地震追悼の記事の「イベント」という言葉に憤りをおぼえておられ,情報のもつ意味を改めて考えました。
赤池 幹様  
赤池 幹先生
いつものクセで準備したメモ書きを無視,その時その場の漫談になってしまいましたが,「なぜ新聞か」について,うなずいてくれた先生がいたことが救いでした。質問も多く,もっと時間が欲しいと感じました。