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 第3回大会のご報告

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ワークショップC/読書紹介をしよう〜推薦文などを工夫して〜
ワークショップCでは,まず講師の先生による読書紹介活動の実践報告から,子どもたちが楽しんで取り組む活動の工夫について学びました。その後,グループに分かれて与えられた詩を鑑賞し,音読と推薦の文章を発表し合いました。本や詩を読んで終わるのではなく,それを表現につなげることのよさとその方法について,学び合う場となりました。

ワークショップの流れを紹介します。
読書紹介活動の工夫について(1)  
読書紹介活動の工夫について(1)
まず,黒田先生の実践報告を中心に,読書紹介活動のいろいろについて学びました。本の帯,ポップ,パンフレットなど紹介のパターンを確認するともに,実際に児童が作成したポップやパンフレットを見ながら,本のおすすめ度をグラフ化して示すなど,具体的な工夫を学びました。
読書紹介活動の工夫について(2)  
読書紹介活動の工夫について(2)
「書評」を書くという活動についても取り上げました。「書評」というと,「どんな書き方をしようか。」と構えてしまいがちだけれど,まずは感想を書かせ,それを書評に書き換えさせるというプロセスをとるとよいということが,実践報告の形で示されました。また,書き換えにあたっての具体的なポイントとして,
感想に題名をつける。/「…と思う」を使わず,「…である」「…にちがいない」のように言い切る言葉を使う。/一文を短くする。
といったことが挙げられました。子どもたちを無理なく「評論家」へと導くことのできる方法に,参加の先生方も,熱心にうなずいたりメモをとったりされていました。
詩のよさを知らせよう(1)――どの詩があたるかな?  
詩のよさを知らせよう(1)
――どの詩があたるかな?
続いて,詩を鑑賞し,音読と推薦の文章を発表することでそのよさを伝え合う,というグループワークに移りました。
用意された詩は三編。一編につき2グループ(合計6グループ)が構成されるように,作品を入れた封筒がダンボール箱の中に入っています。黒田先生が箱をもって回り,参加の先生方はその中から一枚だけ封筒を引きます。封筒を手にすると急いで紙を取り出し,「どんな詩があたったんだろう。」と確認する姿があちこちで…。
詩のよさを知らせよう(2)――グループに分かれて  
詩のよさを知らせよう(2)
――グループに分かれて
三編の詩は,「海」(黒田三郎),「海のむこう」(北原白秋),「だれだろう」(のろ・さかん)でした。「この後,グループごとに音読と推薦の文章を発表してもらいます。」という松木先生の言葉に,それぞれのグループで,与えられた詩をどのように解釈するか,それが伝わるにはどんな読み方をしたらよいか,どんな言葉で推薦したらよいか,話し合いが始まりました。 初めは遠慮がちな小さな声がぽつぽつ聞こえるだけでしたが,徐々に,「この連を強調させるなら,こう読んだら。」「それだと,思ってたイメージとは違うな。わたしはね…。」のように熱心に意見交換する姿や,全員で音読を練習する姿が目立ち始めました。拍手の音や大きな笑い声も上がります。
詩のよさを知らせよう(3)――いよいよ発表!  
詩のよさを知らせよう(3)
――いよいよ発表!
そしていよいよ,グループごとに,話し合いと練習の成果を発表する時間です。皆さん,少し緊張した面持ちで位置につきます。一編の詩につき二つのグループが発表するため,同じ詩に対する解釈の違いや,解釈を声に乗せるときの方法の違いがよく伝わってきます。「このグループはどんなふうに読むのだろう。」と,わくわくしながら発表を待つ空気が教室に満ちていました。推薦の文章の発表は,各グループの代表一人が行います。一文を短く,言い切る文章で発表してくださっているグループもあり,ワークショップ冒頭の「書評」の書き方のポイントとのつながりも感じられました。
先生のおすすめの一冊
詩の発表の後,参加の先生方に自分のおすすめの一冊を紹介していただく時間をとりました。作品は,中川李枝子さんの「いやいやえん」。ご存じの先生も多く,皆さん,うなずきながら聞いていらっしゃいました。
読んだことを表現して伝え合うことの楽しさを  
読んだことを表現して伝え合うことの楽しさを
まとめとして,松木先生から,「読書だからといって読んで終わりにしてしまうのではなく,なんらかの形で表現し,伝え合っていくことを大切にしてほしい。」というお話がありました。
全体を通し,その方法と楽しさについて学ぶことのできたワークショップとなりました。
【講師の先生から一言】
黒田英津子先生  
黒田英津子先生
「詩をどうやって音読するか。」について話し合っているうちに,それぞれのグループの雰囲気ができあがっていくのを感じました。「ああじゃあないか。」「こうじゃあないか。」と言い合えるのは,楽しいことだと思います。和気あいあいと話し合っている参加者の皆さんを見ていて,「私はこう感じた。」「これってどういうことなのかな。」と言えることを大事にした読みの学習をしていきたいと思いました。ありがとうございました。
松木正子先生  
松木正子先生
ワークショップも3回目になりました。今回は,感想を書くためにグループで詩を読み合っていただきました。グループ代表が感想(評論したもの)を発表し,詩を紹介するのでしたが,初めて出会ったとは思えない和気あいあいとしたなかで読みが深まり広がっていくのが感じられました。私にとってもいっしょに学ぶのが楽しいひとときでした。また,2グループずつ発表していただきましたが,それぞれ味わいが異なり一つの「詩」が違った表情を見せる心地よさを感じました。参加された先生方に感謝しています。