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 第3回大会のご報告

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講座T/「今さら人には聞けない国語の授業」入門講座
この講座は,受講する先生方一人一人が,授業で悩んでいることを発表し,それらの課題について安田先生が答えていく形式で進められました。これまでの経験をもとに安田先生が示される解決の糸口に,参加者の方々は熱心に耳を傾けていました。
どんなことで悩んでいますか?  
どんなことで悩んでいますか?
まずは悩みを聞くことから――。先生方が実際に悩んでいることに対して,安田先生が答えていくという進行説明の後,参加者全員が自己紹介とともに,今いちばん授業で悩んでいること・困っていることを発表しました。「国語の時間になると子どもたちが不安そうな顔になる」「子どもの発言を板書に整理するだけで終わってしまう」「教材研究のしかたが分からない」など,たくさんある悩みの中から,特に悩んでいることを挙げていただきました。全員が発表することで,自分以外の先生がどんなことに悩んでいるのか,悩みの情報を共有することができました。
楽しさの基本は学級経営にあり  
楽しさの基本は学級経営にあり
いよいよ安田先生のお話。最初に,大きなテーマである学級経営について,その理想が語られました。国語にしろ,何にしろ,基本は学級経営と話す安田先生。その学級経営で大切なことは,「みんなと違っていい」「同じでなくてもよい」ということを徹底すること,繰り返しこのメッセージを子どもの中に定着させていくことだと,力説されました。そして「一学期は特にスモールステップで小さな課題をクリアすることで自信をもたせること」「学校に来ることが楽しみになるよう,朝黒板に教師からひと言書いておくこと」。先生の具体的な言葉の数々にうなずく参加者の姿も見られました。
板書のポイント(「スイミー」を例に)  
板書のポイント(「スイミー」を例に)
続いて,配付資料の「国語教育相談室」を見ながら,板書のポイントを学びました。題名や作者など毎回板書する項目はカードにまとめて効率化を図るなど,すぐに生かせるこつが盛りだくさん。中でも,「子どもが何を思ったか,思いを板書するのではない。どこの叙述について考えたのか,大事な叙述を黒板に書く。そうすることで,後で叙述をつなげて考えを深めることができる。」というお話が印象的でした。
行き着くところは教材研究  
行き着くところは教材研究
「教師が教材をしっかり読み込んでいなければ,子どもの気づきや鋭い読み取りにも気づけない」ということで,「モチモチの木」を例に,「音読する」「視写する」など教材研究の手順を示していただきました。「じさまぁっ。」と「じさまっ。」では緊迫感が違うことも,視写をして発見できることです。授業のときには必ず「めあて」「てだて」「てあて」の「三つの手」を心がけるという安田先生。説明にも思わず熱がこもります。
オリジナルマーク披露  
オリジナルマーク披露
安田先生考案の褒めるマークも紹介されました。その名も「くじゃくマーク」。くじゃくの羽のように描いたマークに,優れた発表をした子どもの名前を書くというもの。褒められた点を可視化することで,子どもたちが自分の活動を振り返ることができるのが売りです。参加の先生方も,自分ならではのオリジナルマークを考案したくなったのではないでしょうか。
【講師の先生から一言】
安田恭子先生  
安田恭子先生
今年も「今さら人には聞けない国語の授業」を担当させていただきました。新卒三,四年までの方たちが多いとは予想していましたが,指導的立場の方がけっこう参加してくださり驚きました。話題は,教材研究,板書,話し合い等,まさに多種多様で,つくづく「国語指導は一日にして成らず」と感じさせられました。