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 第2回大会のご報告

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ワークショップF/話し合い活動で充実する中学校「読むこと」の授業
ワークショップFでは,「走れメロス」(太宰治)と,その翻案のもとになったとされる譚詩「人質」(シラー)との比較読みの実践などをもとに,話し合い活動を通して「対話的行為としての『読むこと』」を充実させる方法について考えていきました。
「読む」ことを考える。  
「読む」ことを考える。
まずは全員で,「読む」とはどのようなことかを考えました。知識や体験,言葉と言葉のつながり,文脈や状況によって,受け取る情報は大きく異なります。言葉の連なりから,自分なりの意味や価値を作り出して初めて,本当に読めたということができそうです。
最高潮はどこだ?  
最高潮はどこだ?
グループごとに話し合い,「走れメロス」の最高潮としてふさわしいものにはを,ふさわしくないものには×をつけていきました。グループによって様々な読みがあることがわかり,その後の話し合いも大変盛り上がりました。
比べて呼んで話し合おう  
比べて読んで話し合おう
「太宰がセリヌンティウスを石工として描いたのは,メロスを信じる心の固さを表すため?」「『人質』のメロスは,走ることを一度もあきらめていないのでは?」 比べて読みながら作者の意図を考えることで,新しい読みの視点が広がります。
インタビュー劇で読もう  
インタビュー劇で読もう
作者の言葉を入れてインタビュー劇を作る実践も紹介されました。表現活動を目標として組み入れることで,子供たちは主体的に作品を読み進めていきます。作者の視点をもつことで,解釈や視点が広がって話し合いが活発になり,生徒の読みも深まります。
交流・振り返り  
交流・振り返り
ついつい教師の読みを教えたくなりますが,子供たちの対話から生まれる読みに寄り添ってみることも,貴重な教材研究であるといえそうです。話し合いの結果を教室に持ち帰るために,参加の先生方同士でしっかりと振り返りを行い,ワークショップは終了しました。
【講師の先生から一言】
宗我部 義則 先生  
宗我部 義則 先生
メロスの最高潮はどこ?の問いに,「絶対ここ!」と◎をつけたグループ。でも他のグループは違う場所に。「えー?なんで!」そんな驚きから,各グループ、お互いの案を再検討して討論再開。読みをめぐる話し合いって、こんなに夢中になれるし、読みも深まるものなんですね。