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 第2回大会のご報告

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ワークショップC/小学校古典は遊び心を大切に!
新学習指導要領において、小学校の各学年で「伝統的な言語文化に関する事項」を指導することになりました。 ワークショップCでは、この事項に関してどのような授業が考えられるか、 ということについて講師と参加の先生方が、積極的にアイディアを出し合いました。
小学校古典の扱いの何が変わるのか?  
小学校古典の扱いの何が変わるのか?
まずは、新学習指導要領を踏まえて、小学校における古典指導のポイントが小瀬村先生から紹介されました。 そこでは小学校で扱う可能性のある学習素材がジャンルごとに示されました。 また、小学生を対象とした古典指導における配慮すべき点として、学習活動の広がりや生活との関わり、 地域とのつながりなどが挙げられました。
小学生にとっての古典の魅力 〜遊び心とは〜  
小学生にとっての古典の魅力 〜遊び心とは〜
次に、小瀬村先生のこれまでの実践が低・中・高学年ごとに写真を交えて紹介されました。 昔話を題材とした歌や紙芝居などを用いた活動、古典作品をベースとして創作に取り組ませたことなどが挙げられました。 子どもたちが古典の面白さに気づき、心から楽しめるような指導を心がけているとの話がありました。
体験@ 中学年対象の学習材  
体験@ 中学年対象の学習材
では、実際にどのような指導や学習が考えられるのでしょうか。 ここではまず参加の先生方に古典学習材としての「かるた」を体験してもらいます。 グループごとに小瀬村先生の持参した様々なかるたが配られました。 百人一首、俳聖かるた、ことわざや慣用句をイラストで表したかるたなどがあわせて20種類ほどです。 その種類の多さと珍しさに驚く先生方も少なくありません。 グループ内で読み手と取り手に分かれて、取り組んでもらうと、時間を忘れるほどの熱中ぶりでした。
体験A 高学年対象の学習材  
体験A 高学年対象の学習材
二つの活動案を提示し、各グループで実践する活動を選んでもらいました。 一つは枕草子の「春はあけぼの」を用いた「リレー 春はあけぼの」です。 ここでは「国語デジタル教科書」中学校版(光村図書)に収録されている「春はあけぼの」の朗読を聞いて朗読のイメージを持ってもらった後、 「春は・・・」のように、自分なりの「春はあけぼの」を創作し、リレー形式で発表します。 もう一つは宇治拾遺物語の「児のそら寝」の現代語訳をアレンジしてもらい、原文と現代語訳を交互に読み上げる「同時通訳劇」です。 大音師先生と小瀬村先生の息のあった実演例が示されました。
自信作のお披露目  
自信作のお披露目
いよいよ、参加の先生方が力を出し合って作り上げた作品の発表です。 「リレー 春はあけぼの」では同じ季節であっても、季節の特徴を発表者によって様々な視点から切り取った作品が次々と出来上がりました。 「なるほど」と感心の声があがる作品や、本文を巧みに書き換え、笑いをさそう作品もありました。 「同時通訳劇 児のそら寝」では、表情や声の調子に変化を加えて役になりきってくださった先生方が多く、 その熱のこもった演技で会場の温度が一気に上がりました。
来週使える学習材を考えてみましょう!  
来週使える学習材を考えてみましょう!
その後、地域や学校の異なる参加の先生方同士で情報交換をしながら、すぐにでも使える学習材についてグループ内で話し合ってもらいました。 古典指導をすでに実践されている先生方も多く、児童の反応等も交えた具体的なエピソードには、先生方全員が真剣に耳を傾けていました。 ワークショップ後には「自分の教室で実践してみたい」との声が多くの先生方から聞かれました。
小学校古典に期待すること  
小学校古典に期待すること
最後に、中学校教諭の立場から、大音師先生に総評とあわせて、「小学校古典に期待すること」を示してもらいました。 そこでは、古典教材を楽しませるだけではなく、語彙の形で子どもたちに理解をさせること、 古典学習を三領域としっかり関連付けることなどが挙げられました。 中学校における指導経験に裏打ちされた大音師先生の言葉に、参加の先生方から納得の表情がうかがえました。
【講師の先生から一言】
小瀬村 良美 先生  
小瀬村 良美 先生
素材・活動のよさを生かした上で、ポイントを正しく掴むことを胸に刻みました。 「楽しかったです。」「明日からすぐにやってみたくなりました。」等々の声をいただき嬉しくなりました。 グループ毎の創作や実践発表でも「おおっ!」「なるほど」と感受性を全開にして「遊び心」溢れるワークショップとなりました。 貴重な情報交換の場となり皆様に感謝いたします。
大音師 右至 先生  
大音師 右至 先生
小学校古典の可能性と楽しさを実感できました。 小瀬村先生や参加された方々の素晴らしい実践に驚くとともに、頷きや笑い声に励まされて楽しく過ごすことができました。 デジタル教科書のニーズにも気づかされました。