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 第2回大会のご報告

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講座U/「今さら人には聞けない国語の授業」入門講座
「今さら人には聞けない漢字学習指導法」
このポスターセッションでは、「楽しくて力のつく漢字学習」をコンセプトに、卯月先生が実践されているさまざまな漢字の指導法を紹介。やらされるのではなく、児童が自ら進んで取り組む漢字学習とは何かを解説します。
漢字は間違えて当たり前  
漢字は間違えて当たり前
漢字指導のさまざまな方法を紹介する前に、卯月先生は、まず「漢字は間違えるのが当たり前」という意識をもつことが大切だという話をされました。大人が「薔薇」や「葡萄」という漢字を書けないように、子どもも「気をつける」を間違えて「木をつける」と書いてしまうのは同じなのだということを例に、漢字にはそれぞれ意味があり、それを使い分けることに漢字習得の難しさがあると説明されました。
漢字学習の視点を変える  
漢字学習の視点を変える
では、どうやって漢字を習得させればよいのか―。
ドリルやテストだけで漢字の力は付くのでしょうか。先生は目的意識をもって漢字に出会うことの大切さをエピソードも交えて次のように話しました。それは、漢字嫌いの児童が那覇に親戚がいることから、クラスで誰一人書けなかった「那覇」という漢字が書けたというエピソードです。身近に漢字があることで、その漢字をよく見、調べ、結果的に書けるようになったという漢字習得の流れを端的に表した例に、参加の先生方も大きくうなずいていました。
そして話は、教師の工夫しだいで目的意識をもたせることができるという卯月先生の実践事例へと続きます。
卯月先生のアイディア漢字学習 その1  
卯月先生のアイディア漢字学習 その1
卯月先生の多彩な漢字学習法の一つ、「名前漢字で自己紹介」。漢字にはそれぞれ意味があるということに着目した活動です。この活動のポイントは、身近にあるものとして「自分の名前」を、目的意識をもたせるために「自己紹介」という場を設定しているところにあります。「では、隣の人と名前漢字で自己紹介してください!」という卯月先生の号令の元、参加の先生方も隣の方と自己紹介を始めます。どの先生方も実際に児童になったつもりで自己紹介し、活動の有効性を体感していました。
卯月先生のアイディア漢字学習 その2  
卯月先生のアイディア漢字学習 その2
また、「漢字銀行ごっこ」というおもしろい活動も紹介していただきました。準備するものは市販の単語カード。児童は単語カードにテストで間違えた漢字を書いていきます。それが「漢字銀行券」、つまりお金になります。そして漢字が書けるようになったら、そのカードを捨てる、つまり頭脳に貯蓄するという仕組みです。覚えたら捨てていくという発想の転換がおもしろいこともさることながら、テストで間違えた漢字を、覚えるまで徹底的にケアするということにこの活動の本質があります。おもしろいアイディアの中にも、教師の行き届いた配慮があることに参加の先生方も納得の表情でした。
卯月先生のアイディアがソフトに  
卯月先生のアイディアがソフトに
最後に、卯月先生の漢字学習のアイディアが詰まった学習ソフト「わくわく漢字伝」が紹介されました。漢字の成り立ちを丁寧に解説した「漢字はじめて物語」や「買う」と「飼う」のような同訓異字をなぞかけを使って学習する「漢字なぞかけ遊び」など、卯月先生の理論がすぐに実践できるものとあって、スクリーンを見る先生方の目にも熱がこもります。
会が終わってからも卯月先生の周りには多くの先生方が残って質問をしているなど、まだまだ熱が冷めやらないうちに幕を閉じた55分となりました。
【講師の先生から一言】
[講師]卯月 啓子 先生  
[講師]卯月 啓子 先生
最初に、名前の漢字を使って二人組になって自己紹介をしてもらいました。とたんに雰囲気が柔らかくなり親しみが増しました。明日からの国語教室に役立つ楽しく効果的な漢字学習指導法を「漢字伝」も見てもらいながら多数紹介しました。テストとドリルで縛らない楽しい漢字学習指導を先生方に実践して欲しいと切に望みました。
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