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 第1回大会のご報告 >> ワークショップD

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植田恭子(大阪市立昭和中学校)
 
ワークショップDでは,「(1)課題意識をもつ (2)情報の取り出し,収集をする (3)情報の解釈,分析をする (4)情報の熟考,評価をする (5)自らの情報を発信,表現する」という「読解のプロセス」を体験しながら,読書材としての新聞の活用のしかたについて学習しました。
 
 
「ぶぶんぶんぶん しんぶんし」
新聞について書かれた絵本,「ぶぶんぶんぶん しんぶんし」(織田道代 文,古川タク 絵 月刊かがくのとも347号)の紹介から始まりました。遠くからでも見えやすいように拡大コピーされたオリジナルの絵本を使い,いつも生徒に行っているという読み聞かせをご披露してくださいました。「ぶぶんぶんぶん しんぶんは まいにち つぎつぎ できあがる あさの ちょうかん ぶぶんのぶん ゆうがた ゆうかん ぶぶんのぶん……」。植田先生の元気な声が教室中に響きます。
   
「○○をよむ」 ○○には何が入る?
高度情報化社会の中で,生徒たちに「よむこと」のありようが多様化していることを考えさせる活動の紹介です。まず,一分間,○○に入る言葉を考え,自己紹介を兼ねて一人一人発表しました。「情報,俳句,さば,お経,胸の内,流れ,表情,戦術,行間,時代,すべて,社説,テキスト……」。さまざまな「よむ」が挙がりました。
次に,「写真をよむ」実践の紹介もありました。学習を展開していくうえで重要なこと,発問のしかたなど,具体的に教えていただきました。
   
心に響いた記事を切り抜く
朝日新聞,読売新聞の朝刊を使い,心に響いた記事を探す作業が始まりました。時間に余裕があれば,2紙を比べてみるということで,真剣なまなざしで新聞に向かう参加者の方々。あちらこちらからページをめくる音が聞こえてきます。見つけた記事は切り取って、スクラップ用紙に貼り付け、選んだ理由を書いていきます。このとき,情報源を明確にすることが大切です。
作業が終わったところで、情報と主体的に関わっていく機会としてのスクラップの重要性について学びました。
   
お互いに記事を紹介
いよいよ,発表の時間です。二人一組になり,選んだ記事を紹介していきます。お互いに選んだ理由,心に響いた点などを熱心に説明しています。同じ出来事について書かれた記事を比較している姿も見られました。
選んだ記事の一部を紹介。(2007年10月27日朝日新聞・読売新聞朝刊より)夏目漱石「坊っちゃん」の直筆原稿を載せた書籍についての紹介記事/学力テストについての記事/全日本マスターズ陸上で世界記録を更新した101歳の選手についての記事
   
比較して読む
残り時間もあとわずか。最後に,安倍首相辞任に関する記事(2007年9月12日夕刊・9月13日朝刊)を使って,比較読みの観点について学びました。黒板に貼り出された各社の新聞、並べて貼ると違いがすぐにわかります。見出し,写真,リード文の違いはもちろん,同じ会社でも版によって,第1面のトップ記事が違うことなども解説していただきました。
新聞のもつ可能性が一気に広がった90分間となりました。